
中国スパイ船が活発化している理由
盗んだ電子情報で、海上自衛艦にミサイル攻撃し、日本からのミサイル攻撃を妨害するためだ。
各国は、自国の領域内に情報収集施設を建造し、飛来する通信電波情報をそこで収集している。
また、情報収集機を使う場合、2国間の中間線を越えない範囲で警戒監視区域を設定し、あくまでその区域内で飛行して情報収集する。
西太平洋に面する国々で、情報収集艦を保有しているのは中国とロシアだけだ。
日本、韓国、台湾、東南アジア諸国は、そのような艦船を保有していないばかりか、中国やロシアの領海近くまで接近し情報収集する意図もない。
米国の場合は、1968年にプエブロ号が北朝鮮の元山沖で情報収集していたところを北朝鮮に拿捕されてからは、情報収集艦を保有していないという情報がある。
ところが、中国の情報収集艦や情報収集機は中間線を越え、日本の領空・領海まで接近、時には領空・領海に侵入し、情報を収集している。
特に、情報収集艦は、領海ぎりぎりまで接近し、日本の全域を1周しているのである。
図1 中国情報収集艦による日本接近と日本1周の動き

情報収集艦の航行は、海洋法に照らせば船の航行自体は無害航行であることから違法ではない。
だが、その艦の内部で実施している情報収集は極めて悪意があり、我が国の安全保障を脅かす行為である。
以下に、どれほど悪意ある行為なのか、安全保障を脅かす行為なのかを説明する。
そして、この行為を行う国をどのように評価すべきか、日本の国策はこのままでよいのかを考察する。
参照:
JBpress『戦争準備を急ぐ中国、日本の領空侵犯に続き領海侵犯で詳細データ収集』(2024.12.18)
Jbpress『台風襲来時を狙って日本の領空を侵犯、中国軍情報収集機の狙いとは』(2024.8.30)