海外製品の使用は要注意!ただし特例も

 特に注意が必要なのは、安価で販売されている海外製の製品。技適マークは日本の基準であり、海外の製品にはこれらの基準を満たしていないものも少なくない。最近では海外製の製品もオンラインで手軽に購入でき、価格が安いためつい買ってしまう人も多いだろう。 しかし技適マークがない製品は日本では使用できないため、購入前の確認が不可欠だ。

 また、海外市場向けのスマートフォンでも技適マークがついていないものがあるため、海外から帰ってきた人は要注意。ただし、技適マークのない製品の使用がすべて即座に違法となるわけではない。訪日観光客などの場合、一定の条件下で90日以内の短期使用が認められている。これは、増加する訪日外国人に配慮した特例措置だ。

違反しないために購入前に気をつけたいこと

 総務省では、通販サイトなどで販売されている外国規格の無線機器の使用について周知啓発活動を行っている。昨年は近畿総合通信局が、学生が多く利用する路線バス車内で、若者向けに無線イヤホンの技適マーク確認を促す動画広告を実施。また通勤や通学、ショッピングで利用される主要鉄道駅でも、期間限定でデジタルサイネージ広告を導入した。

大阪シティバスでの総務省による啓蒙活動(写真:総務省ホームページより)

 知らなかったでは済まされない、私たちが安心して電波を使うために重要な技適マーク。製品購入時のチェックポイントとしては、製品本体やパッケージに技適マークが表示されているか、オンラインショッピングの場合は製品説明欄に技適認証の記載があるか、メーカーの公式サイトで技適認証の情報があるかなどは必ず確認したい。

 私たち一人ひとりが技適マークの確認を徹底することで、安全な電波環境を守っていくことができる。