無視できない電波法違反のリスク

 技適マークが付いていない無線機器を使用することは、原則として電波法違反となる。電波は多くの人が利用する、社会生活に欠かせない有限かつ希少な資源。それゆえ、その利用には厳格な規制が設けられている。基本的には、電波を使用するには免許の取得が必要だ。

 ただしスマートフォンやBluetoothイヤホンのような、多くの人々が利用する機器について個別に免許を発行することは現実的ではない。こうした理由から、日本の技術基準に適合していることが証明された製品であれば、免許なしでの使用が特例として認められている。これを証明するのが技適マークなのだ。

 技適マークが付いていない無線機器は、日本の技術基準に準拠していない場合がほとんど。このような機器を使用すると、知らずに他人の通信を妨げ、社会に混乱を引き起こすリスクがある。そのため電波法違反に対する罰則は厳しく、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性がある。