届かなかった諫言

 斎藤の「一木一草」発言と政治姿勢の不一致について、竹内はもう一度、ブログに書いている。告発文書をめぐる知事会見が行われた4日後、昨年3月31日のことだ。上記の議会質問から2年を経て、職員の不安と不満は増し、真面目な職員が嘆き悲しんでいると竹内は書き、こう結んだ。

〈会見で述べられていた「綱紀粛正」の言葉を聞いて、今後の「粛清」を想起した人すらいるという。あまりにも前近代的で恐ろしい話に私も身震いした。

 報道でどこまで県民の皆さんに伝わっているかはわからない。いま兵庫県政、県庁が大混乱しているのは確かだ〉

 斎藤をいさめる竹内の折檻は届かなかった。そして、デマと扇動によって彼は亡くなった。竹内だけではない。元県民局長もそうだろう。斎藤が批判や異論に耳を傾け、知事の責任を果たす日は来るのだろうか。

竹内のホームページ。長年書き続けたブログは、知事選告示の直前、最愛の母親を亡くした悲しみで終わっている

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