その後、シャープはEVコンセプトモデル「LDK+」を、2024年9月17日に公開した。後部の車内空間が強調されたが、運転席の高機能な液晶ディスプレイは見せずに、今後のEVへの決意表明だけのモデルであった。

シャープは、2024年9月17日に東京で開催される同社のハイテク展示会「Sharp Tech-Day '24イノベーションショーケース」において、電気自動車「LDK+」のコンセプトモデルを展示した(写真:つのだよしお/アフロ)
拡大画像表示

ソニー・ホンダの「AFEELA 1」への期待

 ホンダ側にもEVに関して新たな動きがある。

 冒頭にも書いたが、ソニーとホンダが折半出資するソニー・ホンダモビリティがCESで次世代高級EV「AFEELA 1」を発表したのだ。両社の共創による新しい価値づくりに期待がもてる。

今年1月、ラスベガスで開催されるCESに先立つ記者会見で、「Afeela 1」について語るソニー・ホンダモビリティの水野泰英CEO(写真:AP/アフロ)
拡大画像表示

 米カリフォルニア州で予約を始め、他州にも拡大する。価格は8万9900ドル(約1420万円)で、2026年中ごろ納車予定である。日本でも発売し2026年納車を計画する。高速道路だけでなく、市街地の一般道などでも自動運転「レベル2+」の機能を実現する。

 ソニーと組んだことで、「HONDA e」とは全く異なるコンセプトになっているが、「HONDA e」の失敗から、高級EVに転換したと言える。