予断を一切許さぬ状況
現在、韓国の国内世論は、必ずしも尹大統領の弾劾で一致してはおらず、そうした世論の動向をにらみつつ、与野の政治的対立が深まっている。不測の事態さえ生じかねない中、尹大統領への憲法裁の弾劾裁判の行方が最大の焦点になる。
憲法裁で弾劾案の採決の日程が、革新系の憲法裁判官2人が退任する4月18日以降になるようなら、否決される可能性も出てこよう。
また、李在明氏の有罪が確定し、大統領選出馬ができなくなれば、大統領選挙は団子レースになり、与党側の候補への注目も高まってくるだろう。
どちらに転ぶか全く予断を許さない状況になってきた。韓国の内政は、妥協を許さないギリギリのところへ自らを追い込んでしまうことがある。その先がどうなるかは誰にも分からない。まさに一寸先は闇である。