10000m27分台を10人揃えたい
今大会は青学大が大会新記録で連覇を達成した。この11年間で8度の総合優勝になる。強すぎる箱根王者に対して、「青学大のメソッドは円熟期に入っていると思う」と藤原監督は評価しながらも、「今回は往路で(新たな姿を)見せられたと思う。青学大よりも10000m上位10人平均タイムの27分台を先に達成して、往路をよりハイペースにして、高速駅伝に持ち込んでいきたいと考えています」と新たな野望を口にした。
今大会、中大はエントリー選手上位10人の10000m平均タイムでトップ(28分15秒62)につけていた。そして持ち味のスピードを存分に発揮したが、来季はさらにスケールの大きなチーム作りを目指していく。
「私はトラックのスピードを磨く年代のなかに箱根駅伝があると考えています。MARCH対抗戦の10000mで吉居と本間が27分44~46秒台をマークしましたが、練習の一環で走って出したタイムです。ピークを作れば27分20秒台は出るんじゃないですか。来季、27分台は10人になりますよ。それくらいのチームにしていきたいです」
来年は四半世紀ぶりとなる往路優勝を成し遂げて、自慢のスピードで30年ぶりの総合優勝へ突き進むつもりだ。そして青学大を上回るメソッドが完成すれば、中大の“黄金時代”が到来するかもしれない。