夕食は就寝時間の4時間前までに

 ベッドルームを整えるだけでなく、寝る前の習慣についてもあらためて見直す必要がある。柳沢氏曰く、寝る直前に食事をとったり、カフェイン入りの飲料を摂取したりするのはNG。夕食は就寝時間の4時間前までに終わらせ、午後6時以降はコーヒーなどを飲まないよう気をつけると快適に眠りやすくなる。

 また入浴は寝る1~2時間前に済ませておくのも重要だ。人間は身体の深部体温が下がってから眠気が起きやすい。入浴後に深部体温が低下したタイミングと就寝時間を合わせることで、スムーズに入眠できるだろう。

 睡眠は、忙しい日本の現代社会で何かと優先順位を下げられがちだ。仕事や家事を行って残された時間を睡眠時間にあてるのではなく、計画的に睡眠時間を確保するところから始めてみてはいかがだろうか。

快眠法の前に 今さら聞けない 睡眠の超基本』(柳沢正史著、朝日新聞出版)