意外に多い「正しいか、正しくないか」で論じたがる人
「この数字、計算が間違っていますよ」「その表示方法では、法律違反になりますよ」というような、客観的に正誤が証明できるものに関しては指摘をしても問題ありません。
ですが、どんな答えでも間違いとは言えない話題や、いくつも正解や解決方法がある話題に関しても、人は「自分の意見が絶対に正しい」「あなたの意見は絶対に間違っている」と指摘してしまいがちです。
たとえば、「残業」に関してどう思いますか、と問われたら、その人の価値観や経験によって答えはさまざまです。
「残業熱心な人にはやる気を感じるので経営者の立場としては評価してあげたい」という人もいれば、「私の出身の国では一般的に残業をしている人は能力が低いと評価されてしまいます」という人もいるなど、千差万別です。
個人的にはそれぞれの意見に思うところもあるでしょうが、答えは人それぞれにあるテーマです。
それを「君の考えは間違っている」「私の答えのほうが正しい」と決めつけをしてしまうと、「話しづらい相手」になっていきます。
答えが一つとは限らない話題の場合は「私はこう思います」に留めて、もし「自分は同意できない」という意見が他者から出たら「そういう考えもあるんですね」と言って、そこで止めておくのも一つの選択肢です。