ついに始まったトランプのメディア征伐、スパイ法の適用まで視野に
選挙と同様に腐敗しているメディアは正さねばならない!
2024.12.24(火)
高濱 賛
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地方メディアにも容赦なし
トランプ氏の訴訟を時系列的にまとめてみる。
ABCに対する訴え
トランプ氏は12月18日、ニューヨーク州地裁にABCの看板キャスター、ジョージ・ステファノプロス氏*1を名誉棄損で訴えた。
*1=ステファノプロス氏は、ビル・クリントン大統領の広報担当補佐官、政策戦略担当上級顧問などを歴任した民主党系メディア専門家。ABCのワシントン支局シニア・スタッフでもある。
ステファノプロス氏が、2024年3月、ナンシー・メイス下院議員(共和党、サウスカロライナ州選出)とのインタビューの中で、「2023年の民事訴訟裁判はトランプ氏が作家のE・ジーン・キャロル氏をレイプした責任を認定している」と発言したことに対する名誉棄損だ。
ニューヨーク州法では、「レイプ」とは「男性がペニスを女性の性器に挿入する行為」と定義づけられている。
トランプ氏はペニスではなく指を挿入した行為だ、と主張した。
ABCは直ちに謝罪する一方、トランプ氏の提示した賠償金1500万ドルと弁護士費用の支払いを申し出た。
(トランプ氏はこのカネは大統領退任後に就く「トランプ大統領図書館」の建設費に充てると発表している)
ニューヨーク・タイムズのブルックス・バーンズ記者は、ABCが速やかに示談に応じた背景には、ABCの親会社であるディズニーの存在があると分析している。
次期大統領とことを構え、「ディズニー・ブランド」に傷がつくことを危惧、示談に持ち込んだというのだ。