●ヨーラコットゥリン/ビョーク

 こちらは「ヨーラコットゥリン」という曲。歌っているのはアイスランドを代表する女性シンガー=ビョークです。映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に主演したことでもお馴染みの、あのビョークですね。2001年のリリース。

個性的なメイクと衣装で魅せるビョークのライブ 写真/Backgrid/アフロ

 タイトルの「ヨーラコットゥリン」を訳すと、「クリスマスの猫」という意味。

 アイルランドではクリスマスの時期にサンタクロースではなく、山から街へモンスターたちがたくさん降りてくるという伝説があるとか。何でも、グリーラという女巨人がいて、良い子にはちょっとしたプレゼントをあげますが、悪い子はシチューにして食べてしまうそう。グリーラはレッパルージという夫と、13人の子どもたちと住んでいて、ヨーラコットゥリンというのは、彼らに飼われている黒猫なんだとか。マァ日本でいうと、秋田のナマハゲみたいな伝説なんでしょうかね。

 お国変われば・・・という感じで、クリスマスに纏わる伝説も、クリスマス・ソングも本当に様々なんだなぁと実感する次第。

 最後は、明るくジャマイカから。