写真/アフロ

(小林偉:放送作家・大学講師)

おなじみのクリスマスソングに飽きたら…

 昨年末も「定番に飽きたら…街中では聴くことがない激レアなクリスマス・ソング4選」というテーマでお送りいたしましたが、今回はその続編。

 12月の声を聞くと街中の至るところで流されている、いわゆる“クリスマス・ソングの定番”、山下達郎の『クリスマス・イヴ』や、ワム!の『ラスト・クリスマス』、マライア・キャリーの『恋人たちのクリスマス』、back numberの『クリスマスソング』、松任谷由実の『恋人がサンタクロース』、B’zの『いつかのメリークリスマス』、そして定番中の定番、ビング・クロスビーの『ホワイト・クリスマス』などなどに飽き飽きしている方にお贈りしたい、少々マニアックなクリスマス・ソングを幾つかご紹介しようと思います。

 早速、1曲目はこちら。

●「MISTRESS FOR CHRISTMAS/AC/DC」

 オーストラリア出身、今もハードロック界のレジェンド・バンドとして君臨しているAC/DC。

 1980年、初代ヴォーカリスト、ボン・スコットの死を乗り越えてリリースしたアルバム『バック・イン・ブラック』は、現在までに5000万枚を軽く超え、マイケル・ジャクソンの『スリラー』に次ぐ、総売り上げ枚数歴代2位を記録しているという、モンスター・バンドでもあります。

 そんな彼らが1991年に発表したクリスマス・ソングが、この「ミストレス・フォー・クリスマス」。「ミストレス」とは「愛人」という意味ですので、直訳すれば「クリスマスの愛人」。歌詞の内容も「俺は小さなドレスを着た女が好き。赤い服を着た女ともデートする。俺と3人でベッドに寝て天国へ行きたいなぁ。そうだ、クリスマスには愛人が欲しい」・・・というような、一部の方が眉を顰めそうな歌詞で、なかなか街中では耳にすることはないでしょうねぇ。クリスマス・ソングとはいえ、ヤンチャな彼ららしさが爆発している曲でもあります。

 続いても、女性絡みのクリスマス・ソング。