写真/Trickster/イメージマート
目次

(小林偉:放送作家・大学講師)

“街中ではなかなか耳にすることがないであろうクリスマス・ソング”特集も、今年で4回目。国籍、ジャンルとも幅広く揃えました。

 早速行きましょう、まずはこちらから・・・

●Petit Papa Noél/ティノ・ロッシ

 まずは、フランスで歌手・俳優として戦前・戦後を通じ人気を博したティノ・ロッシによる「プティ・パパ・ノエル」という曲。1946年に発表されました。

 ティノ・ロッシは76年の人生で2000曲以上もの歌をレコーディングし、25本もの映画に出演したそうですが、日本では公開された作品も少なく、残念ながら一般的な知名度が高いとは言えないアーティストですね。

 しかし、この「プティ・パパ・ノエル」は、全世界で3000万枚以上を売り上げた曲で、フランス語圏の方々は知らない者はいないほどの、クリスマス・ソングの定番だそう。ですがこちらもティノ・ロッシ同様、知名度が高くない曲ですよね。

「プティ・パパ・ノエル」とは「サンタクロースのおじさん」という意味。歌詞の内容は・・・「クリスマスの夜、雪がマントを広げる。子供たちはひざまずき、空を見上げてお祈りをする。サンタクロースさん、たくさんのおもちゃを持って来るとき、私の小さな靴も忘れないでね。世界中の屋根の上に、おじさんは明日の朝までに降りなければならないから、急いでね」というようなもの。子どもがサンタさんにお願いするという可愛らしい歌詞になっています。

 続いては打って変わって、ヘヴィ・メタルなクリスマス・ソングです。