写真/アフロ

(小林偉:大学教授・放送作家)

連ドラの主演俳優の所属事務所を大調査

 さる9月7日、故ジャニー喜多川氏による性加害問題に関し、実に4時間12分に及ぶ記者会見を行ったジャニーズ事務所。

 性加害があったと認め、藤島ジュリー景子社長の引責辞任、東山紀之氏の新社長就任報告から始まり、その後、数多くの記者たちからの様々な質問にも応えていましたが、過去に性被害を受けた当事者の会の皆さんをはじめ、多くの視聴者にとっても、どこか釈然としないモノが残る会見でもありましたよね。

 この会見に先立つこと9日前の8月29日には、外部専門家による再発防止特別チームによる調査結果の報告書が公表。かなり昔から業界内ではこの問題が“公然の秘密”化し、「マスメディアが正面切って問題視してこなかったことが事態を悪化させていった」という指摘がなされたこともご承知の通り。

 これを受け、各テレビ局はそれぞれコメントを発表しましたが、「所属タレントに罪はない」という旨の主張を行い、多くが「ジャニーズ事務所所属のタレントをこれからも継続して起用していく」としています。

 一方で、日本航空や東京海上日動火災保険などが「当面、自社のCMにジャニーズ事務所のタレント起用を見送る」旨の声明を発表するなど、ジャニーズ・タレントたちの起用についてはなお、流動的な情勢となっています。

 そこで筆者は、テレビ局とジャニーズ事務所との関係の一端を解き明かすべく、最近5年間に放送された、NHK・民放すべての地上波連続ドラマの主演俳優の所属事務所を大調査。その結果を以下に発表したいと思います。

 調査対象期間は、2018年4月から2023年9月までの46クール。この間、実に663本もの連続ドラマが放送されていました。ちなみに近年は、30分サイズの深夜ドラマ枠がクールごとに激増。そこには、若年層を取り込む狙いから、動画サイトなどで主流の尺(1回の放送時間)が短いドラマを増やしたい思惑が垣間見られますね。 

 さて、そんな連続ドラマに最近5年の間に主演俳優を数多く送り出している所属事務所のベスト5は・・・