逆張りで売買しこれだけ儲けた

内田:主に日本株で逆張り投資をしています。不祥事や業績不振で割安になっている日本株を買い、長中期で保有し、値上がりしたところで売るというスタイルです。

——逆張りで、2024年に奏功した売買を教えてください。

内田:日本郵政を2021年に900円台で順次2万株余り買い付け、2024年1月に1360円を付けたところで売却しました。この結果、譲渡益は900万円になりました。

2015年に上場した日本郵政(写真:ロイター/アフロ)

——日本郵政は2015年の新規株式公開(IPO)直後こそ上昇しましたが、その後、低迷していることが投資家の不評を買っています。

内田:私も、IPO時に売り出し価格1400円で買い、公開直後、1800円まで上がった時点で売っています。その後、株価は900円台に低迷しましたが、当時の年間配当が50円。つまり、保有中は配当利回りが5%を超えていたのです。業績は低迷していましたが、官業の色合いを持つ会社であり、潰れることはないと思いましたし、減配や無配の可能性も低いと感じていました。

——2024年1月に売却したのはなぜですか。

内田:日本郵政の売り出し価格は1400円です。IPO時に買い、公開直後に売る時期を逸して塩漬けにしている投資家は、1400円を超えたら売る可能性と推測していました。上昇局面にあって、「1400円が壁になるだろう」と考えて売却しました。

——他に、2024年に利益確定した株はありますか。