今回選挙に先立って、このmerchu社長さんは「2021年より兵庫県地方創生戦略委員」「2023年より兵庫県空飛ぶクルマ会議検討委員」の地位にいるのだそうです。
前回選挙でも協力したのかどうかは定かでありませんが、斎藤夫人との「フランス+福沢諭吉」を脇におくとしても、お友だち的要素が強かった可能性が考えられますね。というのも、
「有識者」として「2022年より兵庫県eスポーツ検討会委員」を(有償で?)務めながら、「私兵庫県のeスポーツ検討委員会メンバーなのに実は…eスポーツをしたことがない」とインスタグラムに書きこんでしまえるくらい、天然のお嬢さんなんですね。
お嬢さん、お坊ちゃんを何百、いや何千人になるか、ともかく私がたくさん教えて来た中に、こういう学生をたくさん見てきました。
どういうメンタリティか手に取るように分かる気がします。だめですよ、こんなことで公金を預かる仕事に関わってしまっては。
一言でいうと、何も分かってない「お嬢様芸」というのが、ブログを「採点」後の私の評価です。
というか。そういう感想を本人も書いていました。
何はともあれ、私自身も本当に一生の記憶に残る素晴らしい経験をさせていただいた1ヶ月半でした。
「一生の記憶に残る素晴らしい」公職選挙法無視の不法PR経験、そりゃ貴重というか、稀な経験をしたのは間違いない。自分語りの感想で締めくくるのは、その手の作文の典型的パターンです。
繰り返しになりますが、この記事が今後の選挙で候補者を支える関係者の皆さまに、そして広報に関わる全ての方にとって、役に立つものとなることを心から願っています。また、「広報」というお仕事の持つ底力、正しい情報を正しく発信し続けることの大変さや重要性について、少しでもご理解が深まるきっかけになれば幸いです。
いやいや、違うって。
それはファシズムの手法であって、法律が厳密に禁じてるのを、まともに学んでこなかったから、こんなサークル気分で本当にお金を動かす間違った社会経験を積むことになってしまった、それだけのこと。
不幸な偶然ですが、この勇み足で、この会社も解散の可能性が考えられ、斎藤氏はまず99%、職を辞すことになるでしょう。今度は刑事事犯になりますから、強弁で言い逃れはできない。
「『広報』というお仕事の持つ底力」で選挙をビジネスにしてしまったのが、ナチス・ドイツの宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッペルスの大罪であったことなどは、別稿に記すようにして、ここでは「公職選挙法が何を禁止しているか」、このmerchu社長さんの理解が少しでも深まるように、平易な言葉でまとめておきます。
もし、お金に比例して、選対の宣伝広報が強化可能な「選挙制度」や「法規」になっちゃってたら、財力を持つ者、地元の有力者などが首長や議席を独占してしまうでしょ?
その時点で、すでに民主主義政体の下での自由な普通選挙にはならないわけ。
そういう基本を学び損ねたまま、世の中に迷い出てしまった間違いが、ここで修正できて良かったですね、というのに尽きている。
ネット関連、ある種のサークル活動で、学生たちが脱法的なことを考え、試してみるのを1995年以来、無数に見てきましたが、本物の選挙で現実にこんなことが起きるとは!
洒落ではすまない時代になってしまいました。
役所も議会も、およそデジタル情報システムには弱い人が多いですが、慎重な準備を経て、公職選挙法を厳密に改正し、二度とこのような愚かな犯罪が繰り返されないよう徹底する必要があります。
さもなくば、ナチスドイツと同様の右傾化を容易にもたらし、国全体が手ひどいダメージを避けることが困難になってしまうでしょう。