トランプ氏の大統領就任式まで残り2か月を切ったが、今後、トランプ氏やJ・D・バンス副大統領、閣僚候補（その家族）に対する暗殺計画、爆破予告が増えることはあっても減るとは思えない。

　次期正副大統領を守るシークレット・サービスの年間予算は30億ドル、10年前（23万ドル）の27％増となっているが、各閣僚、閣僚候補の生命を守るほど余裕はないのが現状だ。

（The Secret Service budget has swelled to more than $3 billion. Here's where the money goes.）

　シークレット・サービス関係者の一人は、「毀誉褒貶の激しい人たちが多いから、人ごみに出るときには防弾チョッキでも着てもらう以外に方法はない」と吐き捨てるように言っている。

「分裂国家」、しかも銃と「精神状態不安な潜在的患者」が野放し状態の他民族・多文化の米国。

　その分裂を煽って大統領になったトランプ氏は、スローガンのMAGA（Make America Great Again＝米国を再び偉大に）とは程遠い「船出」を迎えようとしている。