自民党国会議員の3割が世襲議員
10月の衆院選では、自民党の大物議員二階俊博氏が引退、三男の伸康氏が地盤を引き継ぎ和歌山2区から立候補した。しかしあえなく落選、世襲の夢は果たせなかった。ちなみに二階氏を破って当選した世耕弘成氏も世襲議員だ。
自民党の国会議員を見れば、世襲議員と呼ばれる2世・3世議員は実に3割にものぼる。彼らは政治家という家業を継いだわけだが、そこには様々な葛藤もあるようだ。それを物語る一人の世襲議員のケースは興味深い。
「私が喋っている時、食べるのは止めていただきたい!」
と、場内を雷のような大声で一喝したのは、通称ハマコー、自民党の浜田幸一議員だった。その途端、場内はシーンと静まり返り皆箸を止めた。すると途端に浜田の般若のような顔が恵比寿さんのようにとろけた。浜田幸一を励ます会での一場面だ。
確かに浜田の顔はドスが利く。眉間の青筋、突き出た口、ポマードでテカテカの髪。
政界の暴れん坊・浜田の噛みつくような喋り方は、時に自民党の大物議員さえたじろがせた。