吉利や現代自がウェイモに車両供給
ウェイモは、ロボタクシーサービスを全米規模に拡大させたい考えだ。24年10月には、グーグル持ち株会社の米アルファベットや米ベンチャーキャピタル(VC)から56億ドル(約8600億円)の資金を調達した。アルファベットが、アンドリーセン・ホロウィッツやフィデリティ、ペリー・クリーク、シルバーレイク、タイガー・グローバル、ティー・ロウ・プライスなどと共に、ウェイモのシリーズCの資金調達ラウンドを主導した。ウェイモは、これらの資金を技術開発や市場開拓などに充てる。
同社は24年8月、自動運転システム「Waymo Driver」の第6世代を発表した。中国の電気自動車(EV)「Zeekr(ジーカー)」をベースに、搭載センサー(LiDAR、カメラ、レーダー)の数を減らすことで、コスト削減を図った。Zeekrは中国民営自動車大手の浙江吉利控股集団(吉利グループ)傘下の高級EVブランドである。
ウェイモは韓国・現代自動車とも提携した。今後、現代自動車のEV「IONIQ(アイオニック)5」にWaymo Driverを搭載し、Waymo Oneの車両群に追加する。
ウェイモ、ウーバーとも提携
ウェイモは米ウーバーテクノロジーズとも提携した。ウーバーとは南部ジョージア州アトランタと南部テキサス州オースティンで25年にロボタクシーサービスを始める。これにより、ウェイモは配車サービス大手であるウーバーの顧客基盤にリーチできるようになる。ウーバーは自社アプリ上でロボタクシーを配車でき、その収益の一部を受け取ることができる。
この2都市で、顧客がサービスを利用できるのはウーバーのアプリからのみで、ウェイモは自社アプリを運用しない。提携の一環としてウーバーは車両の清掃や修理などを担当する。