ロシア軍の前進を阻止し、北朝鮮兵士を殲滅

 バイデン政権関係筋によれば、この段階で長距離ミサイル使用を認めた背景には以下の点がある。

一、ロシア・北朝鮮軍がここ数日中に、ウクライナが占領しているロシアのクルスク州で大規模な攻撃を開始するとの情報を得たこと。

二、最大の目的は、北朝鮮軍を全滅させることで金正恩朝鮮労働党総書記に対し派兵を諦めさせること。

三、米国は、政権が代わろうともウクライナが現状を大きく譲歩するような戦争終結には応じないこと。

四、北朝鮮のロシア接近、海外派兵がインド太平洋地域に新たな不安定となりかねず、断固阻止する姿勢を示すこと。

(この点については11月17日の日米韓首脳会議、18日の3か国高官会合でもバイデン氏、カート・キャンベル国務副長官から日韓側に事前に通告されていたようだ)