政治はレバレッジだ
「ブレない異端者」として人気のあった石破茂氏がトップに立った途端、ブレブレになったからだ。
政治はレバレッジだ。「選挙選抜」の総理総裁は「試験選抜」の官僚機構に対し大きなレバレッジを持つ。テコの原理が働くためには、重心がブレない、曲げない、崩れないことが大事。
政治のレバレッジを失うことは政治力の低下を意味する。それは国民の「信用」を失うということに繋がる。
石破さんは政治改革が原点だった。そのために離党までした。自民出戻りで総理になったのは石破さんしかいない。あくまでも石破さんは異端者なのだ。
前にも書いたように、岸田内閣の3年間、給料は上がったが物価高と社会保険料アップで家計は貯蓄を取り崩す状況が続いている。
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そこへ特権階級の国会議員が無税のパーティー収入を手にし、かつ、裏金化していたことに国民は怒っているのだ。
この怒りを鎮めるため石破さんは登場した。解散の前に野党と組んでも企業団体献金の禁止とか政治資金のドラスティックな改革を進める必要があった。
その場合、自民党内の反発は尋常でないレベルになっただろう。その間、主要裏金組に対しては刺客を立てる準備をするとかやっても良かったのだ。