「生粋の野球人」である創業社長の思いが込められたアスリート専用の先端施設

 なぜエイジェックグループがスポーツ、とりわけ「野球」に力を入れるのか。それは創業者の古後昌彦社長が、国学院栃木高時代に甲子園出場の経験を持つ生粋の野球人であることが大きいのだろう。

 グループにも「元野球人」がたくさん勤務しているが、古後昌彦社長の「野球愛」が、野球、スポーツを核とした企業グループ作りにつながっているのは間違いないところだ。

 今年9月、エイジェックグループは、栃木県栃木市に「エイジェックスポーツ科学総合センター」を開設した。

 この施設はスポーツ医・科学を基にアスリート、子供から高齢者までが必要とする体力解析や動作解析、食育栄養、トレーニング、治療メンテナンスに至るまで最新機器・機材を活用し様々な側面からサポートを提供できる複合施設だ。

エイジェックスポーツ科学総合センターの外観
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 施設は大きく5つのラボからなっている。

「アローズラボ」は、競技ごとに必要な「視力・筋力・持久力・瞬発力・跳躍力」の5大基礎体力を計測できる機器が並んでいる。利用者はここで自分の持っている「基礎体力」を検査する。スタッフがその結果をもとに、パフォーマンス向上のための課題を抽出。

各種フィジカルテストが受けられるアローズラボ。全国各地に展開している(筆者撮影)
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 このラボでは、トップアスリートの数値と比較することもできるので、プロのアスリートを目指す人は、そこへ向けた道筋、トレーニングの課題などが明確になる。

 特筆すべきは、この施設は一般の人も利用が可能なこと。中高年向けには「体力年齢」が算出可能なので、健康な生活を送るうえでの具体的な指針を得ることができる。