南海トラフだけじゃない。次々に迫りくる巨大地震
4つのプレートが集まる日本列島では、ひっきりなしに地震が起こります。近い将来発生することが確実なプレート境界型地震は南海トラフ地震のほかに、首都直下地震と日本海溝地震、千島海溝地震などがあります。
なかでも、首都直下地震は想定マグニチュードが7.0〜7.3ですが、日本経済の中心で人口が密集する首都圏で起こる大地震なので、甚大な被害が予想されます。首都直下地震は今後30年以内に70%の確率で起こるとされており、南海トラフ地震とほぼ同じです。もしも南海トラフ地震と同時期に起これば……と、想像するだけで背筋が凍ります。
このように、プレート境界で起こる地震は大きな被害が出るものの、2016年の熊本地震や2024年の能登半島地震のような内陸の活断層で起こる地震でもかなりの被害が発生します。日本全国に活断層は約2000あるとされ、日本で揺れない地域はないのです。
(編集協力:春燈社 小西眞由美)