「KamaLA」のTシャツ発売

 そうした中で、二分する米国社会で政治的意見対立を脇に置き、党派を超えて一つになる数少ない「第三の空間」(The Third Space)がスポーツだ。

 ところが、大統領選挙の年とあってそのスポーツも「政治化」し、二分してきている。

 NFLのスーパーボウル、NBAのチャンピオンシップと並ぶ米スポーツの三大イベントの一つ、MLB(大リーグ)のワールド・シリーズが10月26日から始まる。

 今年は、大谷翔平選手を有するロサンゼルス・ドジャース対ニューヨーク・ヤンキースだ。

「ドジャー・ブルー」を御旗にするドジャースの共同オーナー、NFLのレジェント、マジック・ジョンソン氏(元フィラデルフィア・イーグルズのディフェンス)は、スポーツ界での支持ではトランプ氏の後塵を拝していたハリス氏のテコ入れしようと「アスリーツ・フォア・ハリス」という組織を立ち上げている。

Dodgers Part Owner Magic Johnson Pick-And-Rolls with Presidential Candidate - Newsweek

 ドジャース関連のグッズ・ショップでは「KamaLA」とドジャースのロゴ「LA」をあしらったTシャツまで発売しているくらいだ。

KamaLA LA Logo Crop Top Kamala Harris Support LA Dodgers Trendy LA Logo Design - Etsy

 またドジャース監督、デーブ・ロバーツ氏は大のトランプ嫌いで有名だ。

 2016年にワールド・チャンピオンになったドジャーズは、2017年にトランプ大統領(当時)からホワイトハウスに招かれたが、ロバーツ監督は訪問を拒否した。

 カマラ・ハリス副大統領はカリフォルニア生まれ育ち。

カリフォルニア北部は、サンフランシスコ・ジャイアンツ、オークランド・アスレティックスの本拠地だが、相手がニューヨークならカリフォルニアで一致団結する)