「数千人の北朝鮮歩兵部隊が現在ロシアで訓練」

 ワシントン・ポスト紙はウクライナ軍情報機関関係者の話として「数千人の北朝鮮歩兵部隊が現在ロシアで訓練を受けており、年内にウクライナの最前線に配置される可能性がある」と伝えた。金正恩はプーチンの「地域平和と国際的正義のための聖戦」への全面支援を約束している。

 米シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」で韓国と北朝鮮の統一のシナリオを検証している分析機関ビヨンド・パラレルは、昨年8月以降、北朝鮮とロシア間で大量の弾薬が継続的に移送されたことを数百枚の衛星写真で裏付けた(2月28日付の同機関HP)。

 北朝鮮の羅津(ナジン)港とロシアのドゥナイ港、ボストチヌイ港の間で船舶の移動が継続しており、韓国国防相は250万発以上の砲弾やその他の軍需品が移送されたと推定している。船舶は自動識別装置を故意に無効にして、米欧諸国の監視を回避していた。

 米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は今年1月「北朝鮮は最近、ロシアに弾道ミサイル発射装置と数発の弾道ミサイルを提供した。ロシア軍は12月30日に1発以上、1月2日に複数発の北朝鮮製弾道ミサイルをウクライナに向け発射した」と発表した。