臭豆腐を売っている屋台でも支払いはQRコード。現金のみの店も多い日本とは大違い(写真は筆者、以下同じ)

デジタル化の勢いが半端ない

 上海は今や、未来都市のビジョンを具現化するかのような速度で進化を遂げています。

 その変化の中心にいるのは、技術とイノベーション。これらが絶えずこの街の日常に新たな息吹をもたらしているのです。

 入国手続きからして、その進化の一端を垣間見ることができます。空港に降り立つや否や、デジタル化されたプロセスに導かれるのです。

 入国用のQRコードをスマートフォンで表示し、簡単にスキャンされプリントアウト。

 紙に手で書かないので、入国審査がスムーズに進行します。

 中国の多くの公的手続きがこのようにデジタル化されているのは、政府がIT技術の導入を積極的に進めているからにほかなりません。

 街の景観は、高層ビルが立ち並ぶ摩天楼の集合体と化しています。

 夜になると、これらのビルから放たれる無数の灯りが、上海の夜空を彩るのです。

 特に外灘のエリアは、その美しい夜景を楽しむための人々で賑わい、多くの訪問者がスマートフォンでその光景を実況中継しています。

 この風景は、上海がいかに現代の電子技術と調和しているかを象徴していると言ってもいいでしょう。

お馴染の上海の外灘(バンド)