石破さんには、地方に元気を出させてほしい

片山氏:国はそもそも、地域づくりなんて得意ではありません。ですからまず国の方は、「地域づくりに対する見識も能力もありません」という姿勢からスタートしなければならないと思います。

 いま、地方創生の代表選手のように言われている島根県の隠岐の島だって、実は地方創生とは全く関係がありません。地方創生とは全く無縁、そのもっと前から、自分たちの頭で考えて始めた地域活性化策がいま成果を出しているんです。

 地方が自分たちで考えて、やれるところから始めるべきだと思います。地方で成果が出てくれば、自由に使える財源を付与するという流れもきっと生まれてくるでしょう。

 地域の方も、本当に真剣に、自分たちがもう徳俵に足がかかった状態だということを認識して考えなければなりません。

 石破さんと私は鳥取県の地域をめぐって、地域の方々とお話をしてきました。そうやって地方に元気を出してもらって、自主的な行動を促していく。そんなことを、まず石破さんに期待したいです。

(後編へ続く)