信長、秀吉、家康が手にした「付藻」「松本」
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見どころの2つめは「信長、秀吉、家康の手をわたった2つの茶入」。茶入とは茶の湯で抹茶の粉を入れる容器のこと。手のひらに収まるような小さな壺だが、戦国武将にとっては何物にも代えがたい価値ある品。権力の象徴として所持するほか、戦で手柄を立てた部下に褒章として与えたり、主従の信頼の印として贈り物に用いたり。
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本展では織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の手をわたった2つの茶入、大名物《唐物茄子茶入 付藻茄子》と、大名物《唐物茄子茶入 松本茄子(紹鷗茄子)》が公開されている。どちらも大坂夏の陣で罹災しながら修理され、大切に受け継がれてきた品。「付藻茄子」には若き日の岩﨑彌之助が、会社の給与を前借りして購入したとのエピソードも残されている。