断言しますが「斎藤元彦」は別段「サイコパス」ではないでしょう。

 逆に、もし自分の大事な親族、家族や子供が、彼が加えたのと同じような凄まじい危害を受けた場合、凄まじく動転して、普通の親の横顔を見せる可能性が高いと推察します。

「どうして、あそこまで異常な振る舞いができるのか?」という問いには、そのまま、ナチスドイツの絶滅収容所とその周辺で発生していた、人類史の現実を学ぶことで、普遍的な答えが得られるはずです。

 家庭では、良き父、優しい夫、あるいは孝行息子である同じ男性が、「公務」と称して数百万人のユダヤ人を「効率的に」「最終処分」する仕事を「淡々と前に推し進める」ことで社会的地位と高給を得ていた。

 ホロコースト事犯の事実を、日本社会はきちんと直視したためしが今までありませんでした。

 ナチスは狂気の集団などではありません。

 極端に合理的で、生産性が低いとされた人々に「尊厳死を与え」るところから、「絶滅政策」を「優秀に」推し進めた。

 オウム真理教についても、私の著した「さよなら、サイレント・ネイビー」以来、20年このかた一貫して明示し続けているとおり、わけの分からない集団などではありません。

 極めて狡からい(こすからい)、つまらない霊感商法のヤクザみたいなものです。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ではありませんが、つまらない小悪人の犯罪集団に、世間知らずの子供たちが騙されただけの話です。

 今回も全く同じで、「斎藤元彦」知事は「サイコパス」でも「メンタル異常」でもなく、1930~40年代のドイツにいくらでもいた、平凡なナチス国家公務員の典型と、ほぼ変わりがありません。