そして、ああいうタイプを育ててしまう、困った教育制度も今現在、日本国内外に蔓延しています。
例えば STEM(Science、Technology、Engineering、Mathematics)教育とかSTEAM(+Art)教育と称するものの大半は「モトヒコ育成」に直結しうる、非常に望ましくないリスクに満ち満ちている。
どうしてでしょうか?
サイエンスやテクノロジーなど合理的な方便を教え、かけらほども倫理や省察することを教えないわけですから、ナチス型エリート育成に非常に合致しているわけです。
公務員として、上から「合理化せよ」と言われれば、合理的に仕事を進める。
あらゆる軍人は、攻撃命令が出れば、何も考えず出撃します。自分が撃った弾で人が死ぬとか、我が軍の攻撃の成功で敵軍の司令官が引責自刃するとか、そんなことは考えません。
ナチスでは、軍人ではなく国家・地方公務員に「最終解決業務」
それらと大して変わらない。
「斎藤氏」の反応は、ごく平凡、凡庸な「兵隊」
「道義的責任ゼロ」で県知事の職務が務まるか?
知事が命じれば犯罪でも「牛タン*1」は唯々諾々とそれに従うのか?
というのがここでの問いになります。
*1=牛タン倶楽部とは、斎藤元彦・兵庫県知事を支えてきた兵庫県庁職員集団につけられたあだ名で、かつて知事が総務省から宮城県に出向した時に仲良くなったことに由来している。
とりわけ「牛タンの下士官『原田剛治部長』」のやり取りは、
牛タン倶楽部は「徹底的に調べよ」と言われたら、
ユダヤ人の子供を密かに逃がしてやる、
手段も択ばず「犯人捜し」
必要ならパソコンでも私物メモリーでもいきなり持ち去るし、個人のライン通話履歴なども写メで押さえて締め上げる・・・。
完全な「ゲシュタポ」方式は、地検特捜部あたりも真っ青という水準でした。
こういう人を生み出すような、教育や人材育成の制度であってはいけません。
すでに20世紀の「東大入試突破型」モノカルチャーガリ勉が最低最悪であることには触れましたが、21世紀に入ってからの「IT教育」さらには「AI教育」を標榜するものにも、かなり危なっかしい「モトヒコ養成型」が疑われるものが混ざっている可能性があります。
兵庫県知事の問題は、再発防止の観点から検討する必要があると考えています。