兵庫県の足を最も引っ張っているのが知事であることが分かっていないようだ(写真は明石海峡大橋、KanenoriによるPixabayからの画像)

 8月7日水曜日、兵庫県で斎藤元彦知事の定例記者会見が、実に4時間に及ぶ長時間行われました。

 すでに追い詰められて、わけが分からなくなっているのでしょう。自分自身の首を絞めるような記者会見を斎藤知事は始めています。

 かつ、それを本人は理解できていない。ここまでくると、一種「ギリシャ悲喜劇」を見るような、世にも珍しいことになっています。

 当初は、こんなもの子供に見せられないという世論でしたが、ユーチューブ世代の青少年があまねく目にするところとなっている。

 背後にどういう事情があるのか分かりませんが、自分がかけた圧力で県職員が2人も自殺しているのに、「生まれ変わって」「時間がかかるかもしれないけれど」「関係を再構築」などと発言できるのは、どこかで何かが麻痺しているからとしか言いようがありません。

 そのような人物が、今度どういう末路を辿っていくか分かりません。でも、二度と公職の選挙候補に担がれることもなければ、普通の職業での就職も困難でしょう。

 家業を継ぐなど以外の未来をすべて自ら摘み取っている。腹心やブレーンが次々と脱落して四面楚歌。現状ではごく少人数で「対策」を考えるから、物が見えなくなって破滅的な「記者会見」を続けている。

「人間は決してこういうことになってはいけないよ」と、子供に教える稀な教材と化している感があります。

 今回は、8月7日の記者会見から、詭弁が完全に破綻している構造を腑分けしてみましょう。

 本連載は百条委員会関係者もご覧になっているとうかがいますので、論理切り分けの整理に役立てば何よりと思います。