有識者会議は女性皇族がご結婚後も皇室にとどまる案を報告

　2021年12月22日、政府有識者会議が報告書を提出しました。それには、皇族減少に対する具体的方策として、女性皇族がご結婚後も皇室にとどまる案が報告されています。

　現在、未婚の女性皇族には、お二方の内親王、つまり愛子さま、佳子さまがいらっしゃり、お三方の女王、つまり三笠宮家の彬子（あきこ）さま、瑶子（ようこ）さま、高円宮家の承子（つぐこ）さまがいらっしゃいます。

　もし、この案が法制化されることになれば、愛子さまや佳子さまのような女性皇族が結婚されたとしても、眞子さまのように臣籍降下されることなく、皇族であり続けることになります。

　しかし、その場合にも、条件が付けられており、女性皇族の配偶者は皇族の身分を保持しないとされています。さらには、その子も皇族とはならず、したがって、皇位継承権を持たないことになります。一般人男性を皇族にせず、乗っ取りを防げるようにされているのです。

　ノルウェーの王室では、慎重さや歴史的な知恵を背景とする仕組みを持つ日本の皇室とは異なり、国民が望まぬ一般男性が婚姻により王室に入り込むことを防ぐことができないのです。