5.取得レーダー信号をどの場面で使用するか
中国国防省の呉謙報道官は、中国軍機による初の日本領空侵犯について「深読みしないことを望む」と強調した。
だが、実際のスパイ機の能力と接近の目的は、日米の各種レーダーの電子情報を取ること、そしてそれを解析して、その信号データを戦闘機の探知レーダーと対レーダーミサイルに装填し、その後、日米のレーダー攻撃に使用することだ。
この対レーダーミサイル攻撃は、ウクライナレーダーがロシアによって破壊されたのと同じように、侵攻作戦と同時に実施される。
その準備を今始めたのである。
中国軍は、日本の非難を受けようとも、戦争を想定して堂々と実施してきている。
そして、中国の報道官は「戦争が生起すれば直ちに日米のレーダーとそれらを搭載する兵器を攻撃する作戦が中国にあること」をなるべく隠そうとしているのだ。
日本の政治家や国民は、中国の真意を知る必要がある。
中国が「戦時になれば、初日に日米の兵器を破壊することを考え、そして中国はその準備を今進めている」ことを深く認識すべきである。