子どもに自信を持たせるためのスモールステップ
最後に、子どもたちにレジリエンスを身につけさせる時に、一番大切なことをひとつお教えします。それは“スモールステップ”から始めるということです。
たとえば、いきなり親から大きな階段を登れと言われても、子どもには登りようがありませんよね。なので、最初は小さいステップを示してあげることで、一歩ずつ上がっていける状態を作っていく必要があります。
子どもは一度でも挫折を経験すると、またすぐ戻らないといけないと思い込んでしまう。だから、すぐに立ち直れない自分に焦りを感じるんです。そこで、親が小さなステップを示して、ひとつずつ問題を解決させることで、少しずつ上がっている感覚を覚えさせてあげる。
この小さなステップの積み重ねが、最終的に大きなステップに繋がります。そして、子どもが立ち直ることができた時、親は子どもにレジリエンスが身についたことを実感することができるし、子どもも自然と自信を持てるようになる。
どんな人でも失敗することはあるのだから、そこからどう動いていくべきか教えてあげる。それが子どもたちの成長に繋がっていきます。親の一言で子供の人生は大きく変わってしまう。だからこそ、自分の“良かれと思って”と投げかけている言葉を、もう一度じっくり見直してみてください。