佐渡島の金山を象徴する「道遊の割戸」。巨大な金脈を掘り進むうちに山がV字に割れたような形になった(写真:共同通信社)

2年半ごしの悲願が成就

「日本の佐渡島の金山を、審議の結果、全会一致で世界文化遺産として登録することを決めた」

 7月27日午後、インドのニューデリーで行われたユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会の会議を経て、ビシャル・シャルマ議長が宣言。日本代表団の歓声が上がった。

 2022年1月に岸田文雄首相が、世界遺産への申請を決めてから、2年半。ついに悲願の世界遺産登録が決定したのである。岸田首相も、すぐにコメントを発表した。

「わが国26件目の世界遺産として登録されたことをうれしく思います。大量かつ高品質な金(きん)生産を実現した『佐渡島の金山』は、世界的にも比類ない稀有(けう)な文化遺産です」

 この「快挙」の裏には、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の多大なる「助力」があった。