最強の昼寝法で人生をより豊かに

　国別の比較調査で日本の「短眠」ぶりが話題になることも多い。なぜ日本人は短眠で睡眠のリズムも乱れてしまっているのか。

　遠藤氏は、日本人の生活習慣がその大きな原因だという。勤勉で、平日は目いっぱい仕事や勉強をしてしまう反動で、休日は何もせず休養するだけで終わってしまうことが多い。週末遊ぶために平日働くという考えのヨーロッパやアメリカの人々と違うわけだ。それは老後の生活にも影響していて、家にこもって長く寝てしまう高齢者が多くなっているという。

　筆者もやはり、そんな日本人の睡眠習慣を変えるにはまだ時間がかかると見ており、その対策として「昼寝」を推奨している。

日本人の睡眠時間が延びるには少なくとも10年以上の歳月がかかると思います。それまでは、パワーナップを使って事故やミスを減らし、スーパーパワーナップを使ってスケールの大きい子供たちを作り上げていくことが必要だと思っています。

　睡眠に悩んでいる人は、同書を参考にして「パワーナップ」や「スーパーパワーナップ」を日々の生活に取り入れてみてはいかがだろうか。

『最強の昼寝法「スーパーパワーナップ」～日本人の睡眠処方箋～』（遠藤拓郎著、扶桑社）
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