ドイツで反移民政党が躍進

「ドイツのための選択肢(AfD)」は6月29日に開催した党大会で「党員数が大幅に増えた」ことを明らかにした。

 反移民を掲げるAfDはこのところ、世論調査で支持率第2位の座を維持しており、今年9月に予定されている旧東独地区3州(ザクセン、テューリンゲン、ブランデンブルク)の議会選挙でも第1党になることが確実視されている。

 欧州政治が右傾化する中、英国では7月4日の総選挙で左派政権が誕生した。

 保守党政権に対する有権者の失望が主な要因だが、労働党が掲げる移民政策もプラスに働いた可能性がある。労働党は「移民に寛容であるべきだ」と主張していないどころか、「保守党政権は移民の受け入れ抑制に失敗した」との批判を展開している。つまり「労働党ならもっとうまく移民を抑制できる」と主張していたのだ。

 欧州のリベラルでグローバル志向の人たちは、移民反対派を「人種差別主義で狭量だ」と切り捨ててきた。主要政党も同様の対応をとってきたが、英国の労働党は「移民の無制限な受け入れは望ましくない」と考える有権者の声をきちんと受け止めていたというわけだ*2

*2右傾化するヨーロッパと左傾化するイギリス(6月26日付、ニューズウイーク日本版)

 移民への反発が広がっている背景には、欧州で孤独な人々が増加していることが関係しているのかもしれない。