『The Eras Tour』(アンフィールドで筆者撮影)
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(国際ジャーナリスト・木村正人)

立ち見席のチケット2枚で26万8000円

[ロンドン発]世界的人気のシンガーソングライター、テイラー・スウィフト(34)のコンサート『The Eras Tour(ジ・エラズ・ツアー)』の英国公演が6月、10回にわたって行われた。筆者もチケットを買って妻と2人でリバプールFCの本拠地アンフィールドに出かけた。

 ロンドン暮らしの筆者(62)にはスウィフト人気がどうしても理解できない。インターネットでスウィフトの歌を聴き、ドキュメンタリー映画を観れば観るほど、どうしてこれだけ騒がれるのか、ますます迷路に入り込む。

 ジェネレーションギャップなのか、カルチャーギャップなのか。スウィフト人気を探ることが、ドナルド・トランプ前米大統領が大統領に返り咲くという狂気を米国の有権者が選ぼうとしている理由をつかむ手掛かりになるかもしれないと6月13日分のチケット2枚を4月に購入した。

 スイスに拠点を置くチケット個人売買仲介サイト「Viagogo(ビアゴーゴー)」を検索すると2枚で1539.61ユーロ(約26万8000円)もした。べらぼうに高い。円換算すると価格はさらに跳ね上がる。しかし生きている間に“生スウィフト”を拝める機会はもうないかもしれない。