遺伝子レベルで心配性の日本人が持つ強み

 日本人はそもそも不安を抑えるセロトニンが不足しやすく、昔から地震などの自然災害に見舞われ続けた。そのために、元来心配性なのだそうだ。しかも遺伝子的には、ポジティブ要素のある「外向性性格遺伝子」を持つ人は3割程度しかいないのだとか。

恐れ、慎重、不安とうまくつきあうことができるのがネガティブ人間の強さなのです
ネガティブ人間のあなたこそものづくりに向いているのです!

 藤井氏はこのように語っている。

 常に最悪のケースを考えてしまうのも、それを避ける対策を練る力がある、と思うとなんとも心強い。「ネガティブ思考は悪」との認識にとらわれず、その能力を強化するのも有益なのかもしれない。