市場全体の暴落が起きても、資産の保有は継続しよう
過去を振り返っても、下がり続ける相場はなく、暴落から回復して乗り越えてきているのがわかります。
新NISAの買付投資信託ランキングを見ると、上位には米国株価指数「S&P500」に連動するインデックスファンドが並んでいますので、S&P500の推移を確認してみましょう。
■1980年〜2024年3月末までの「S&P500」の推移
たとえば、2007年のサブプライム問題(低所得者向けローンの返済不能が相次いだ問題)から始まり、2008年9月に起こったリーマンショックでは、ピークから53%も下落しました。
しかし、いつまでも下落を続けていたわけではなく、5年後の2013年3月には暴落前の水準に回復しています。また、2020年2月の「コロナショック」にいたっては、ピークから34%下落しましたが、約半年で暴落前の水準に回復しています。
つまり、暴落があったときにもっともやってはいけないことは、暴落に慌てて売ること、というわけです。暴落に慌てて売ってしまうと、値下がりしたタイミングで利益(または損失)が確定してしまいます。そのうえ、その後の値上がりによる資産回復の恩恵も受けられなくなります。
■暴落から回復するまでの期間の目安
回復までの期間は1〜3年、長くて5年ほどです。暴落からどれくらいで回復するのかを把握しておきましょう。