4.空挺作戦の成功の可能性は低い現代戦

 空挺作戦は、地上作戦と提携(空挺部隊と地上部隊が合流)できてこそ成功するものだ。

 空挺作戦は、地上作戦と提携するまでは独立して作戦することになる。

 単独で作戦する期間、必要となる弾薬・食料・医薬品を空挺部隊は携行する。長期になれば、増援の弾薬等を追加補充しなければならない。

 したがって、空挺作戦は地上作戦と提携できない場合、または追加補充がない場合は失敗する。

 ウクライナ戦争では、ロシア軍空挺部隊がキーウ近郊の空港を一時的に占拠した。

 だが、地上軍と提携できず追加補充もなく、また第2悌隊輸送の輸送機が防空ミサイルに撃墜されてしまった。

 その結果、空港を占拠した空挺部隊は早期に全滅させられてしまった。

 北朝鮮の空挺部隊演習では、ウクライナ戦争の教訓、ウクライナ侵攻での空挺作戦の失敗を全く生かせていない。