3000万円の退職金が300万円へ

 お父様は、これまで全く投資をしたことがなかったので、証券会社の窓口に行って情報を収集。基本的には証券会社のオススメの株と、自己流で勉強してこれだ!と思う株を中心に投資をしていました。

 ところが、運の神様に見放されているのか、買った株のほとんどが値下がりしてしまうという始末…。

 そこで、損を取り戻そうと、なんと、付け焼き刃の知識で信用取引にも手を出してしまったそうです。信用取引でも運に見放されてしまったのか、買った株がどんどん値下がりし、ついには、追証(追加証拠金の差し入れ)までしなくてはいけなくなったそうです。
 
 それまでお父様は、M男さんには内緒で株式投資をやっていたそうですが、3000万円の退職金が 300万円となってしまったときに、お父様から打ち明けられたとのことでした。

退職金を一気に増やそうと考えてはいけない(写真:elutas/イメージマート)

 M男さんは、その事実を知ったときには愕然としましたが、このままお父様を放置していたら残りの300万円も失ってしまうと思ったそうです。

 誰かに相談しなければと思った時に、証券会社の営業マンに相談しても埒が明かないと思い、以前、私のセミナーを受講したことを思い出し、私のところに相談にいらしてくれたというわけです。

 私への要望は、「父にはこれ以上、株式投資をさせる気はありませんが、専門家の視点から株式投資で成功するためには一体どういう勉強が必要でどういう経験が必要だったのかなど、そもそもの投資の基本をレクチャーしてほしいです。それと、セミナーでお話ししていた安定的にお金を増やすためのポイントについてお話ししてもらいたいです。それで父のやり方が間違っていたということをわかってもらいたいのです」というものでした。