ドラゴンボールのコスプレをして鳥山明さんへの追悼の意を表すアルゼンチンのファン(写真:ロイター/アフロ)
  • 漫画家・鳥山明さんが3月1日に亡くなった。突然の他界をいたむ声は、今も世界中に広がっている。
  • 代表作『ドラゴンボール』は国境を超えて大勢のファンを魅了したが、その特筆すべきすごさとは、どこにあるのだろうか。
  • 『NARUTO -ナルト-』や『ONE PIECE(ワンピース)』も追いかけた、ドラゴンボールの成功モデルとは。(JBpress)

(数土 直志:ジャーナリスト)

>>写真:NYでもパリでも上海でも…世界に広がった「ドラゴンボール」

 1960年代、70年代から、日本アニメは海外で人気と言われてきた。それぞれの時代にさまざまな国で一世風靡した人気作品がある。しかし、『ドラゴンボール』はその中でも格別な存在だ。その存在感は群を抜くと言っていいだろう。

亡くなった鳥山明氏(写真:共同通信社)

 2024年3月1日、著者である鳥山明さんが、急性硬膜下血腫により逝去された。突然の訃報のニュースは世界中の主要メディアで伝えられ、大きな才能を失ったいたみの言葉があふれる。改めて、鳥山明さんとドラゴンボールがいかに世界で愛されてきたかを気づかせてくれた。

 ここで、ドラゴンボールが日本のマンガ・アニメの世界進出にどんなに大きな影響があったのか今一度振り返り、その業績を讃えたい。

 ドラゴンボールの人気の大きさは、多くの人が知るところだろう。1984年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まり、それ以来、単行本は世界80カ国以上で出版されて累計発行部数は約2億6000万部にもなる。

 アニメも大人気だ。1986年からテレビシリーズ化され、これまでのシリーズ通算エピソード数は約800話にも達している。2024年秋からは新シリーズ゙『ドラゴンボールDAIMA』の放送も予定されている。

 さらに20本を超える劇場アニメがある。こうしたマンガやアニメは、世界中で何億人、あるいはもっと多くの人が見ているはずだ。