サッカー日本代表(世界ランク17位)は、アジアカップグループリーグD組の最終戦となる対インドネシア戦(146位)で3-1と勝利を収め、2勝1敗としてグループ2位で決勝トーナメント進出を決めた。
今回のアジアカップでは、いまひとつ精彩を欠く日本代表だが、インドネシア戦の戦いぶりはどう評価すべきなのか。
「不調」GK鈴木彩艶を引き続き起用
日本代表は1-2で敗戦したイラク戦からスタメン8人を入れ替えた。イラク戦ではスタメンの顔触れや選手同士の噛み合わないプレーの連続に、「アジアカップをなめている」との評価も聞かれただけに、この試合にどのような布陣で臨むのか注目されたが、筆者がイラク戦後にアップした前回記事で「出来が悪かった」と指摘した菅原由勢と伊藤洋輝の両サイドに代えて、右に毎熊晟矢、左に中山雄太を起用した。
攻撃陣はワントップが浅野琢磨を代えて上田綺世に。その下に久保建英、堂安律、中村敬斗を置き、ボランチは遠藤航と旗手怜央、DFには冨安健洋と町田浩樹の布陣だった。そして最も注目されていた、それまでの2試合で4失点を喫していたGK鈴木彩艶(ザイオン)については、森保一監督は3試合連続で起用する決断をした。
「この起用で森保監督の頑固さが出たと思います。日本の守護神として彩艶を育てたいという意図があるのでしょう。ただ、1回休ませたほうが彼のためになるという判断もありえると思ったのですが、森保さんの我の強い性格が出ましたね。良くも悪くもこれが森保監督です。しかし、控えのGKのモチベーションはだだ下がりでしょうね」(サッカー雑誌デスク)