- 生成AIの活用に積極的な経営者に対して、マネジャー層や従業員の多くはその活用に不安を感じており、そこまで活用が進んでいない。
- 職場の中に生成AIが普及し、仕事のあり方を変えていく中で「アップスキリング」の必要性を感じている従業員も多いが、実際には14%しか対応できていない。
- 生成AIを使いこなすには、プロンプトエンジニアリングなどのスキルが不可欠。生成AIだけでなく、関連知識の普及も進めていく必要がある。
(小林 啓倫:経営コンサルタント)
テキストや画像、音声などを瞬時に生み出してくれる生成AI。そのコンテンツ作成能力に注目が集まりがちだが、生成AIにはこれまでのAIにはなかった、もう一つの大きな特徴がある。それは自然な文章で指示を出せるという点だ。
もちろん、従来のAIも素晴らしいテクノロジーだが、それを正しく動かすためには、専門知識と一定の形式に合致したデータが必要になる。しかし最近の生成AIの場合、ユーザーは日常で使うような言葉で指示を出すことができ、さらには画像やPDFのようなファイルを読み込ませ、参考にさせることもできる。
手書きのイメージを写真に撮って、「こんな感じのウェブサイトを作りたいんだけど」と言うだけで、それをきれいにしたサイトを開発してくれるAIすらあるほどだ。
たとえば、次の画像は、画像生成AIのDALL-E 3に対して「オフィスの中で、ロボットに怒られてしょんぼりしているサラリーマンの姿」を描いて、と指示した結果である。
こんな曖昧な指示でも、それに沿った画像が瞬時に生成された。もし頭の中に浮かんでいた「ロボット」が別の姿をしていたのなら、追加の指示を与えてやれば良い。たとえば「青い猫型ロボットにして」などのように。
このように、生成AIは専門知識を必要とせず、誰もがすぐに使い始めることができる。そうした背景から、いまビジネスの現場で急速に生成AIの普及が進もうとしている。
せっかくなので、この情報も生成AIに調べさせてみよう。ChatGPTに対し、こんな指示をしてみた。