コーヒーショップ写真はイメージ(Ivan Kurmyshov/Shutterstock.com

入店1時間待ちの人気カフェ

店員「您要等着至少60分钟,可以吗?」(少なくとも60分以上お待たせしますけど、よろしいですか?)

「什么?至少60分钟!?」(何だって? 少なくとも60分以上!?)

 ここは東京の繁華街の一角である池袋駅西口の駅前。駅前ロータリーの角近くに、9月24日、一軒のカフェがオープンした。店名は、『庫迪咖啡』(COTTI COFFEE/コッティ コーヒー)。別名「中国版スタバ」だ。

 オープンから2週間経った10月8日の日曜日昼頃、店を訪れたら、店の前に長蛇の列。しかも待っている若者たちの話し声からして、ほぼ全員が中国人だった。

 早速、最後尾に並ぶ。すぐ前に立つ中国人カップルに訊ねると、今夏、日本語学校に入学するため来日したのだという。

「いま中国では、『星巴克』(シンバークー=Starbucks Coffee/スターバックス コーヒー)は『土』(トゥー=ダサい)、『瑞幸』(ルイシン=luckin coffee/ラッキン コーヒー)は『很一般』(ヘンイーバン=極めて普通)、『庫迪』(クーディ)こそが『酷』(クー=カッコいい)!」

 彼氏の方がそう言って、親指を立てた。

池袋にオープンした『庫迪咖啡』。中国の若者たちの大行列ができていた池袋にオープンした『庫迪咖啡』。中国の若者たちの大行列ができていた(筆者撮影)