福島処理水の危険性を強調してきた張本人が、日本で韓国人の目を避けて、こっそりとゴルフとグルメ三昧の旅行をガイドに頼んだことが発覚し、国民的非難を受けると、金副議長は「本会議の途中、私的なメールをやり取りしたことを謝る」と謝罪したが、日本旅行計画については一切言及しなかった。

「処理水は危険」は口先ばかり

 共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表もやはりハンスト闘争に先立ち、前日の昼食で「新鮮な刺身」を楽しんだ事実が少し後に発覚して世論を騒がせたことがある。当時、与党の批判に対し、民主党では「汚染水放流阻止と刺身を食べることが何の関係だと非難するのか」と反論した。

 現在も韓国の街のあちこちに、「セシウムづけのクロソイはお前が食べろ!」「福島汚染水が安全ならお前たちが飲め!」「汚染水海洋投棄は放射能テロだ!」などといった刺激的な垂れ幕を掲げられている。このように国民の不安を露骨に煽った当人たちが、その主張と真逆の行動をとっている。

 結局、彼らのこういう言葉と裏腹な行動が、「福島原発処理水の放出によって韓国海の水産物は汚染されていない」「日本の水産物は極めて安全」ということを、皮肉にも自らの行動で証明していると言えるだろう。