処理水反対派がこっそり北海道ゴルフ旅行を計画
民主党議員たちの言行不一致ぶりがうかがえるもう一つの事件は6月30日、国会で起きた。
この日、韓国国会は与党の国民の力が議場を退席した状態で、共に民主党をはじめとする野党のみで「福島汚染水の海洋放流撤回決議案」を採択した。ところが、この時、議員席に座っていた共に民主党所属の金栄珠(キム・ヨンジュ)国会副議長がスマートフォンのメッセージアプリで知人とやり取りしていた内容がある新聞社のカメラにとらえられ、国民を驚愕させた。
金副議長のスマートフォンの画面にはこんな文字が並んでいた。
「旭川、美瑛、富良野、帯広のような地域なら、韓国人(の観光客)が少ないので、(ゴルフが)できますし、千歳空港からも2時間30分ほどで車を利用できます。一番おすすめなのは、旭川が一番無難かと思います。残りの自由時間に私が美味しい店やショッピングが楽しめる場所を最大限…」
これに対して金副議長は、「7月18日からの3泊4日の日程でガイドが可能だというので、費用を送ってくれと言っている」という返事を送った。内容から見て、休暇を迎えて日本旅行を計画していることが明らかだった。
この一週間前、金副議長は、韓国原子力委員会が主催した懇談会で「福島処理水を1リットル飲んでも大丈夫だ」と、放流の安全性を主張したウェイド・アリソン(Wade Allison)英オックスフォード大学物理学名誉教授を、「以前から親日発言をたくさんしてきた人だ」と猛非難したばかりだった。「福島近隣で基準値の9倍以上のセシウムが検出される水産物が出てくるなど状況が深刻だ」とし、「国民の名のもとに、放射能の危険から大韓民国の海を守ることを切に願う」と訴えた人物でもある。