放射能で汚染されたはずの日本に何をしに?

 3日、『朝鮮日報』が、現地の目撃者による証言を写真とともに報じたところによると、バックパックを背負った金氏は、10月1日、地下鉄銀座駅の交差点で信号待ちをしている最中に、スマートフォンで東京都内の高級デパートである銀座三越デパートと銀座を象徴する和光ビルの時計台を撮影していたという。

 金議員を目撃した人たちによると、その姿は秋夕を迎えて東京を訪れた観光客の姿と変わらなかったそうだ。朝鮮日報が確認のため、議員秘書室に確認すると、金議員の補佐官たちは、「秋夕の休暇期間に議員個人のスケジュールで行ったもので、われわれも知らなかった」と答えたという。

 報道直後、金氏は自身のフェイスブックを通じて、「日本行きは、既に約束していた支持者との会合などで、予定されていた政治活動に伴うものであり、旅行の経費は全て私費で負担している」と釈明した。同時に「朝鮮日報が、福島汚染水放流反対が反日であるかのような前提で、訪日を言行不一致であるかのように報じたのは遺憾だ。福島汚染水放流反対運動を傷つけるための無理筋な批判だ」とし、朝鮮日報を非難した。

 ただ、金氏の行動は国民の目線から見れば完全な「言行不一致」だろう。彼は福島第一原発の処理水により日本中が放射能で汚染され、大変なことになったかのように騒いでいた。ところが当の本人は、私的旅行で日本に出かけていた。「日本へ行って食事にはいったい何を食べていたのか?」という疑問が生じるのは当然だ。