記者の質問を受けて、言葉が出てこなかった米共和党のミッチ・マコネル上院院内総務(8月5日、写真:ロイター/アフロ)

「おじいちゃん対決」

 こう揶揄されてもおかしくない対決になりそうなのが、来年11月に行われる米大統領選である。

 現職ジョー・バイデン大統領は現在80歳。仮に再選を果たし、2期目の大統領職を務め上げたとすると86歳になる。

 一方、共和党からは「夢よもう一度」とばかりに、ドナルド・トランプ前大統領が出馬しているが、同氏もすでに77歳。

 多くの有権者は高齢者対決について「もう少し若い候補はいないのか」との思いを抱くが、実は両氏とも党内での支持率は高いままなのである。

おじいちゃん以外の支持率は低迷

 9月初旬の世論調査(モーニング・コンサルト)によると、バイデン氏民主党内の支持率は76%。同党からはバイデン氏に挑むため、弁護士ロバート・ケネディ・ジュニア氏(69)と女性作家のマリアン・ウィリアムソン氏(71)が出馬している。

 しかし、ケネディ氏の支持率は9%と低迷。ウィリアムソン氏に至っては3%しかなく、今後浮上する可能性は低い。

 さらにバイデン氏のこの支持率は、今年4月、7月に実施された調査よりもむしろ高くなっているほどなのだ。

 一方、トランプ氏の支持率を眺めても傾向は同じで、共和党内で54%を維持してトップに立っている。

 2位はフロリダ州のロン・デサンティス知事(45)の17%。